「あっ、僕それ知ってるよ、間伐した木は村の加工場へ運ばれて、おもちゃやうちわにするんだって。
それにね、大きな木は加工して建築資材として使うために、他の町や村、そして都会へ運ばれるんだよ」
森林鉄道
「森林鉄道のこと」
木材の運搬の為に鉄道が明治44年に馬路村から田野町の間で引かれた。林業の隆盛とともに、軌道を延長し、「命の保証はせんぜよ」という条件付きで、人や生活物資も運ぶという馬路村村民には、なくてはならない交通手段として発展を遂げていた。しかし昭和30年代後半になると、時代は自動車の普及へと進み、その役割を終えることとなる。
今では、丸山公園でその勇姿を見るのみである。
「そうだよ、今は、トラックやヘリコプタ−を使ってるけど昔は、森林鉄道で運んでたんだよ」
「二人とも、この二つの写真の違いがわかるかな」
「はい、左は全然太陽がさしてないけど、下はお日様が、いっぱいて感じです。」
「そうだね、下の写真のように、育ちが悪い木を切って、木と木との間に空間を作ってあげるのを”かんばつ”というんだよ。」
「”かんばつ”しないと、どうなるんですか?」
「太陽が木の根っこまで、さし込まないから病気の木や、生長が悪い木がたくさん出来て、大きな木になれないんだよ。だから、十三年ぐらいに一回間伐をしてるんだよ
「ふう−ん、木が生長するのって大変なんだな、でも教授、切った木は、どうしてるんですか?」
「なかなか、いい質問だねRinちゃん
切った木は、間伐材としていろいろなものに使われてるんだよ。」
間伐している現場も見せてもらう事ができたよ。その時の写真をちょつと紹介するね。
向こうの山から、木が運ばれて来てるとこだよ
到着
長さを揃えるために端っこを切ってたよ。
切った木を集めてるとこだよ
一箇所に集めておいて、トラックで運んで行くんだよ。