SANちゃん・RINちゃん新聞                    −第24号−
 春・夏・秋・冬
植 物 学 校in甫喜
平成20年に3巡目となる四季を通じての植物学校が開かれました。前年に引き続き、講師は鴻上先生です。
1年を通じて春のすみれに始まり、夏のあじさい、秋の七草、冬の植物と四季折々の植物観察が行われました。
春の部は4月に開かれました。例年にない良いお天気に恵まれ、一昨年とはコ−スを変えてスタ−トしました。
春の部は、六角堂に車を置いて、展示館の裏をひたすら降りてきながら、春の草花の観察をしました
植物学校「春の部」がスタ−トしました
[山路来て なにやらゆかし すみれ草]という芭蕉の有名な句のすみれは、タチツボスミレであるともいわれています。万葉の時代から日本人に愛されてきたスミレの種類は多く。なかなか区別が付きにくい花では有りますが、春を感じさせる花の代表選手ではないかと思っています。
山道を下る途中に、今年も沢山スミレが咲いていました。
さて、この春の部のメインは「ヒカゲツツジ」です。ヒカゲツツジは、少し崖になった登りにくい所に咲いているので、何人かに分かれて見学しました。
小さい草花の一つ一つの説明を真剣に聞いていました
ヒカゲツツジ 関東以西の本州、四国、九州の山地の岩場に自生します。
花は、4月〜5月にかけて淡黄色の少し小ぶりの花をつけます。
ワクワクして順番を待ちました
黄緑とも、黄色とも見える花でした。
オンツツジ
高知県に最も多いツツジは、オンツツジだそうです。又フジツツジは、メンツツジともいわれ、これも高知では多く見られます。
フジツツジ
ツツジの説明を聞きながら、下へ下と下りました
春の部の最終地点のキャンプ場では、有明スミレに出合いました。有明スミレ:有明の頃の空のように色の変化が多いことから名前がついたともいわれています。そして毎年、同じ場所には咲かないといわれているスミレは、学習館前からキャンプ場に場所を移して沢山咲いていました。
アリがせっせと種を運んだのでしょうか?
学習館前
キャンプ場
今回の植物学校から、子供の参加が多かったので、甫喜スタッフによる子供の部が始まりました。
子供の部は、大人が講義を聴いている間、植物に関する事や山に関する事をゲ−ムにしたり木工制作をしたりして、子供たちが興味を持つように考えられました。
春は、万華鏡でした。自然にあるもの、花びらや葉っぱなどを入れて万華鏡を覗くと、ビ−ズなどの人工物とは、またひと味違った美しさが有ります。
春の部は、お天気も良く、めずらしいヒカゲツツジを観察出来て、とても素晴らしい一日でした