SANちゃん・RINちゃん新聞 −35号−

多方面に渡った鴻上先生のお話の抜粋です。

さて、植物も単独では種を付けないというお話から!
絶滅から守るため、サクラソウを囲ったところ、種をつけなくなったそうです。理由は周りの環境の変化によりトラマルハナバチがこなくなったためだそうです。ハチの生育環境がなくなったからと考えられています。
植物も単独ではダメでハチや菌や他の動物との共生により生活しています。すべての生物は、繋がっているということでしょうか。

午後からの「植物保護について」では、生物の多様性の話から、絶滅危惧種について、自然との共生について等、とても興味深く、意義のあるお話を伺いました。

明治以降に絶滅した生物は、植物33種、ほ乳類4種、鳥類13種、淡水魚4種等だそうです。この数字が多いか少ないのかと考えると地球誕生から現在に至る悠久の時の中での明治以降のほんの短い間にすると、絶滅した種の数は、多いのではないでしょうか。又、日本は生物相の多い国土だといわれています。植物に限っていえば約7000〜9000種類といわれていますが、年々絶滅危惧種に名を連ねるものも多くなっています。

重要なポイント

セイヨウタンポポ
セントウソウ

ミツバツツジ

「里山」について
「里山」は、種の多様性においてとても、重要であるということです。人の手が加わることによって生物が守られてきたということも忘れてはいけないということでした。
採ってもいけないし、採らないといけない事もあるという、なかなか奧が深いお話でした。

種が存在すること自体が大切と考える。又種が分解したことが意味がある

甫喜ケ峰森林公園では、1年間を通じて、四季折々の植物観察会を行っています。そして春には、植物保護についてのお話もあります。自然に触れ季節を感じながら園内を散策するのはいかがでしょうか。
散策しながら、ゆっくりと自然環境について、少し考えてみませんか。

菌について
菌類は、根が栄養を取りやすくする為など重要な役割を担っているとともに、森林の中でネットワ-クを形成している。種が落ちた所に菌がないと、種が生長できない。
採ったり、他の場所にあったものを植えたりすると、その場所のネットワ−クが壊れてしまうというお話でした。
むやみに、植物を採るのは生物の存在を脅かす事と再認識しました。

キランソウ
サギゴケ
オオイヌノフグリ