治山正尺の現場では、高知県須崎林業事務所の遠山課長より現地状況や工事の経緯、治山事業等について説明がありました。正尺は、度重なる豪雨で土砂が堆積し、早期対応が望まれている箇所であったことや、上流から土砂が流れてこないように治山ダムと渓流保護のための流路工の工事を行ったこと、治山ダムの役割についての話を参加者の方々は熱心に聞いていました。
普段入る事のない場所とあって、みなさん興味が尽きないようで、質問も多くあり、時間が少し超過する程でした。
 当協会が森林や治山・林道施設の役割を知ってもらおうと毎年11月に行っているバスツア−は、コロナ禍もあり4年ぶりの開催となりましたが、今年で24回を数えることになり、11月5日(日)に『第24回・治山・林道・体験ツアー』と題して行いました。

今回の工程は、以下の様に治山・林道を視察していただき、天狗高原を散策して、雲の上の図書館を見学するコースです。
林道東津野・城川線起点での説明
遠山課長による説明
昼食は、天狗高原の星ふるビィレッジTENGUでした。
みなさん「美味しい」と食事を楽しんでいました。

昼食後は、天狗高原を散策して頂きました。
雲の上の図書館では、木稲(このみ)さんから、図書館の概要説明を受けた後全員で管内を見学させていただきました。
開会式では、当協会の副会長二宮から「現場施設で治山や林道工事の必要性や森林の役割等を知って頂き、日帰りツアーではありますが、自然を満喫し皆様がケガなく楽しんでいただける事を願っています」と挨拶し、最初の目的地である治山「正尺」の現場に向けて高知駅を出発しました。
参加者へのプレゼント
じゃんけんの景品
ダムの上での説明

このツア−は、来年も続ける予定ですので、参加頂ければうれしいです。
来年又お会いしましょう!!

治山現場の後は林道東津野・城川線の視察をして頂きました。治山に引き続き説明は須崎林業事務所の遠山課長が行いました。
この林道は、延長18kmで幅員7mの全線2車線の幹線林道です。
林業生産基幹道路としてはもちろん、生活道路として利用でき、又畜産物流通、天狗高原へのアクセス道などに役立っています。
谷止工の規模
・堤長27.0m
・高さ6.0m
・コンクリ-ト堆積296.9m3

流路工
延長20.2m
雲の上の図書館は、建築家 隈研吾氏による設計で、「学びの場」「憩いの場」「文化継承・想像・発信の場」の創出を目的として整備され、人・本・文化の架け橋となるような『わくわくする図書館』を目指しました(梼原町パンフレット 隈研吾 建築物概要から抜粋)
車中から、うさぎ・鹿ネットを施工した箇所を見学
抽選で選ばれた22名の参加者の方々には、高知駅バスターミナルに8時に集合、受付をして頂き開会式を行いました。
当日は、雨模様が疑われていましたが、参加する方々の行いが良かったのか、お天気のスタ−トとなり、スタッフ全員胸をなでおろした事でした。
アメゴの塩焼き御膳
天狗高原
バスの中では、参加者の方とじゃんけん大会を行い、途中道の駅かわうそでの休憩を取りながら、和気あいあいとした中、進み、まずは治山正尺の現場を見ていただきました。
あいさつする二宮副会長
図書館を見学した後、帰路に着きました。
帰りの道中でもじゃんけん大会をしながら、道の駅での休憩を挟んで午後5時ごろ、高知駅に到着し解散となりました。
閉会式は、道の駅かわうそで行い、当協会常務永野から、「今回のツアーで治山・林道、森林の事を少しでも理解して頂けたらうれしいです」と挨拶をしました。

”皆さま、お疲れ様でした。気を付けてお帰り下さい”
バスの中でも、遠山課長の説明をみなさん熱心に聞いていました。
ツアーの最後に向かったのは、梼原町にある「雲の上の図書館」です♪
天狗高原到着
施工状況写真
正尺現場説明