植樹の方法についての説明
昼食後、物部森林組合のストックヤ−ドに向かいました。
ストックヤ−ドでは、杉浦所長代理から、施設の説明や山で伐った木を運搬して市場へという流れを説明して頂きました。材の割合は杉が6割で檜4割、物部や香北の材を扱っているとのことでした。又木の単価は1本あたりではなく、1m3(リュ−ベ−)という聞き慣れない単位であることなど日頃聞くことが出来ない話を沢山お聞きする事が出来ました。
又、休みの日にも係わらず、自動選別機を実際に動かして頂き、大きさによって木材が所定の場所に選別されていく様子を目の当たりにしました。
このツア−は、来年も続けてありますので、参加頂ければうれしいです。
来年又お会いしましょう!!
植樹体験の後、別府峡の河原で昼食をとりました。お天気にめぐまれたので、川遊びをしながら、参加者の方たちは、ゆっくりお食事をとられていました。
自動選別機で、流れて行った木材が径級毎に選別されていました。木材が流れて行く様子は、線路を走る汽車に似ていました。
この選別機は、最近まで日本一の長さだったということです。木材の長さと径級は機械がみて、曲がりや色は人が判別するということです。
選木機で選木される木材
選木機の運転操作の説明
今年は、4歳から8歳の子どもさんの参加が多かったので、斜面での植樹に
、少し心配しましたが、全員元気一杯に楽しそうに植樹をしていたので、スタッフ一同安心しました。
着々と工事が進む中尾谷
現在の中尾谷は、復旧工事が着々と進み当時の面影はありません。今は崩壊した斜面がこれ以上崩壊しないよう保護する工事を行っています。
中尾谷の概略説明の中で、大規模な災害だったが、山の下方に流れた土砂を治山ダムがせき止め、被害が拡大しなかった事など、治山事業の大切さや、又林道は材を出す役割をもっているが、中尾谷奥には人家があり、林道中尾谷線は、生活道としても役立っている等説明がありました。
高知駅前での開会式
行程の最後は作業道アカリド線でした。アンパンマンミュ−ジアムで少し休憩をとり、作業道に向かいました。
この木は、杉浦所長代理でも、わからないと云うことで「何の木やろう?何の木やろう?」と、全員最後まで、盛り上がっていました。
吉村チ-フの説明を真剣に聞く参加者
全員、バスに乗った後で、当協会の小野川常務より、閉会の挨拶をし、今回のバスツア−は、終了となりました。
作業道アカリド線では、作業道の役割や現在の林業を取り巻く状況、森林組合や本協会の役割等について説明しました。又、作業道を身近に感じてもらうために道幅を計ったり、木の高さを当ててもらうなどしました。説明後は、参加者全員バスの乗車場所まで800m程の距離を歩いて下りました。秋の日は、つるべ落としといいますが、少し日が陰りはじめた山の中を疲れも見せず全員元気に歩きました。
毎年、ストックヤ−ドの視察は、人気があり、杉浦所長代理に沢山質問をしていました。高知の材を使って家のフロ−リングをしたい方もおいで、時間を超過する程、全員熱心に見て回っていました。
杉浦所長代理から説明を受ける参加者
中尾谷では、高知県中央東林業事務所の吉村チ−フより治山については、次の様な説明がありました「物部町中尾谷は、平成17年の台風14号により大規模な山腹崩壊が発生したところです。崩壊した規模は幅250m、高さ250mで面積6haを超えていました。当時の雨量は一日最大781mmを記録し、この多量の雨が地中に浸透したことにより、山が重さに耐えられなくなったことと、山の中の浸透水が飽和状態になり土砂が崩れていったと考えられます。」
中央東林業事務所吉村チ-フの説明
植樹の前に、当協会の永野事業課長より苗木の植え方、注意点について説明しました。
今回も、植える木は、イロハモミジとヤマザクラです。
「被害を受けた山を元の緑の山に還すために植樹をおこなっていますので、みなさん頑張って木を植えて下さい。斜面なので安全第一で作業お願いします。」の永野課長のかけ声で植樹を開始しました。