中学校の部  

  僕の大切なふるさと       
         調布市立調布中学校
           二年 寺嵜 晃弘
 
 僕は高知県が大好きだ。母は高知、父が東京出身の為、高知生まれの東京育ちの「ハーフ」である、もちろん家族の中では、僕は土佐弁を使っている。
 毎年、春休み、夏休み、冬休みは、高知に帰省している。飛行機の窓から見える高知の圧倒的な青空と海、一面に広がる田園風景は毎回東京より帰ってきた僕の心を一瞬で豊かな気持ちにしてくれる。
 高知の自然は特別に美しい。祖母の家からなにげなく見上げる山は美しく、心が落ち着く。毎朝、祖父と鴻ノ森の山を散歩するが、季節によってさまざまな風景を楽しむ事ができるので、僕にとっては大切な時だ。
 春には、「かんたろう」が出てきて、飛び上がる程驚き、森林の中では、気持ちが落ち着く。夏には近くの川で魚と泳ぎ、浮き輪に乗ってゆっくり流されながら空を見上げるのも好きだ。また、川に飛び込む時はとても快感がある。
 高知の街並みも好きである。自分の住んでいる東京のようにがやがやしておらず、周りが山に囲まれている中に、建築物が建っているのがなかなか良い。路面電車の中からその風景をながめ、またそれがレトロな音と調和し、昔の高知の風景に思いをめぐらしている。
 高知の野菜、果物、魚は他県のものと比べてとてもおいしい。僕の一番のお気に入りは知り合いが届けてくれる土佐次郎の卵で食べる卵かけごはんだ。
 全てのおいしさの秘密は、やはり豊かな自然のおかげだ。僕は高知の自然はいつまでも残ってほしいと思っている。山、川、海、空全てつながってこのすばらしい自然がある。他県よりも、だんぜん山間部が多く、自然とふれ合う事ができるので、遊びに行くなら、高知県をおすすめしている。けれども、もしその自然が壊されることがあったら、高知の良さはなくなってしまう。
 たくさんの自然の恩恵を受けて育った僕は東京に住んでいるからこそすばらしい自然が人に与える影響を一番に分かっている。この作文募集の記事は、祖母より送られてきた野菜を包んでいる新聞より見つけた。日頃より高知を愛しているので、この記事を見つける事ができて嬉しかった。
 僕は将来は高知で働きたい。次の世代の子ども達にこの自然を受け継いでほしいので、それに携わる仕事につきたいと思っている。高知の自然は僕にとって元気の源だ。