小学校の部  中学年

  おじいちゃんとの山での思い出
 
            高知市立第四小学校
                   三年 仰木 一菜

 わたしのおじいちゃんとおばあちゃんの家は、すくもの田んぼや山のすぐそばにあります。スーパーやコンビニは近くにありません。
 おばあちゃんの家にとまると、夜聞こえてくるのは、虫のなきごえだけで、町の車の音や人の声がしないので安心してねむれます。朝は鳥のなき声がして、早く外に行きたい気もちになります。
 お母さんのおなかに赤ちゃんがいる時、おじいちゃんが弟とわたしに
「山にたんけんに行こう。」
とさそってくれました。
 山に入ってわくわくしながらどんぐりを見つけたとよろこんでいたら、おじいちゃんが、
「それはしいの実ぞ。」
と言っておじいちゃんはしいの実をはでわって、中の白い実を食べました。わたしも食べてみたくなったので、ふくろいっぱいしいの実をあつめました。
 それを家に帰っておばあちゃんに見せると、きれいな水であらってくれて、ゆでてくれました。しいの実をおばあちゃんがわってくれたので、弟と食べると、味はほぼなかったけどなぜかおいしく感じました。
 おじいちゃんはびょう気で亡くなったけど、おはかまいりに行くとしいの実が落ちているので、今は自分のはでわって食べています。しいの実を食べるといつもおじいちゃんとたんけんに行ったことを思い出して、おじいちゃんがすぐそばにいるように感じます。
 おじいちゃんは、たけのこほりにつれていってくれたり、山のおくのはたけまでドライブにつれていってくれました。その帰り道にはいつも車に気もちいい風が入って来て、わたしはいつも気もちよくねてしまってました。
 わたしは、しぜんの中にいると自由になれる気がします。