中学校の部  

  林業ってすばらしい

             土佐市立高岡中学校
                    一年 池 田 瑛 一
 
 ぼくの家は参道にあり、周りには木がたくさんあり、山もあります。ぼくはそんなこの町が今ではすごく大好きです。
 しかし、幼いころ、ぼくはこの町がきらいでした。理由は、幼いころ虫がきらいだったので、この町には森林がたくさんあるから虫もたくさんいるからです。だから幼いころは、都会に生まれたかったなあ、こんな町いややなあと思ったこともありました。
 しかしその気持ちを一変させることが起きました。それは、小学生のころ林業をしている人を見たことです。その姿を見て、はっとしました。理由は、裏方として森林を守ってくれているのに、虫がおるから森林はいやだとか、この町はいやだとか森林をなめていたことがはずかしくなったからです。それからは森林を守るという思いで仕事をしてくれている林業の人達に感謝するようになりました。
 そして、ぼくはもう一つ林業の仕事について学んだことがありました。それは小学生のとき社会の授業で林業について学んだことです。
 今、高知県は全国で森林の面積が第一位で八十四パーセントもあります。それくらい森林が多い高知県を支えてくれているのは、林業の人達だということが分かりました。先生が、
「森林が無くなったら土砂崩れが起こったりするんだよ。」
と言いました。ぼくはびっくりしました。今までそんなこと考えもせずにいたけれど、そこで初めて森林の大切さについて学びました。林業の人達がいるからこの町は成り立っているということが分かりました。
 ぼくは、色々な学びがあって、林業について興味をもちました。図書室に行くと、林業の本を読んでみました
すると、林業の仕事のしんどさが分かりました。働いている人達はやりがいがあるそうです。それは、自分が理想とする山を作っていけるということだそうです。ぼくは、林業はすばらしいなあと思いました。ぼくは将来、林業の仕事をして高知県を守ろうと思いました。さらにぼくは気付けばこの町が大好きになっていました。こんなに森林に囲まれていて、ぼくの周りにもたくさん森林があって幸せだと思います。そしてこんな大好きな森林を守ってくれている林業の仕事のすばらしさが分かりました。
 現代社会では科学技術が急激に進歩しています。どんどん社会は便利になり、今まで不可能だったことが可能になっていく中で、昔から変わらない大切なものがあることを忘れてはいけないと思います。そして、その変わらないものを支え続けている人達がいることも忘れてはいけません。
 森林を守っていくことは、これからの僕達が引き継いでいかなければなりません。
 大好きなこの町に、これからの未来に、今と変わらない美しい森林を残すこと。それが、僕達の責任ある役割だと思います。