小学校の部  高学年

  小さな命と自然の大切さ

           南国市立久礼田小学校
                 五年 杉 山 大 起
 
 モンシロチョウがさなぎから羽化しました。それは、僕が広島であった野球の大会から帰った五月五日の事です。羽のかわいたちょうが、光と風を感じてまどにくっついているのを見つけたので、夕方、にがしてあげました。
 次の日、キャベツの葉にくっついているさなぎを七つ採ってきました。その内二つは、羽の色がすけて見えたので、すぐに羽化しそうでした。
 その次の日の朝、さなぎのからのそばに、羽化したちょうが止まっていました。すぐに二つ目も羽化しました。やっぱりまどに止まっていました。戸を開けて手をさしのべると、羽を広げてモンシロチョウの黒い点を見せながら、空に飛んで行きました。
 次に僕は、青虫からさなぎになるのを見たくなって、丸々と太った青虫を採ってきました。青虫は、二時間くらいすると、体の横に角の様なものができて、半日くらいでさなぎになりました。
 消毒をしない優しい畑は、モグラやミミズ、テントウ虫などに出会える宝箱の様です。自然環境を大切にする事で、小さな命が守られていると思いました。
 ところが、五月ごろ南方から飛来するヤイロチョウは、すみかの広葉樹林が伐採などで減り、絶滅危惧種にもなっています。そのため、森林の保護活動を行い命を守っている事を新聞で知りました。鳥や小動物、昆虫などに優しい自然環境だと森が元気になります。森を大切に育てる仕事をしている人達がいる事を忘れない様にしたいです。僕は、愛媛県に行った時、西日本ごう雨で水害を受けた地域を見て、自然の力ってすごいなと思いました。でも、森の働きによって、自然災害も起きにくくなるし、僕たちの生活も守られます。
 僕は、モンシロチョウの育つ畑など、自然や小さな命をこれからも大切にしたいです。