小学校 高学年の部

 パワーをもらう若葉の季節
	         大豊町立おおとよ小学校
                  六年 上 村 由美保 

 わたしは、大豊町に住んでいます。大豊町は、周り一面が山に囲まれた町です。
 わたしが一番好きな季節は、五月の若葉がしげるころです。特に今年は、今まで以上にそう思いました。
 春の桜の季節も好きです。山々のあちこちに桜の花がさいて、国道三十二号線沿いがはなやかになって大田口の子ども教室に向かうバスの中にも花びらが入ってくるほどでした。
 でも桜の花が散った後の若葉の頃が一番好きです。
 黄緑色の若葉が野山にしげると、わたしに、
「さあ、がんばって。」
と、声をかけられているように聞こえて、心も熱くなり元気がでてきます。今年、六年生になって、いつもの年よりさらにやる気がでてきました。目の前には、修学旅行もあり最上級生になったんだという自覚も芽生えました。
 野山が春を迎えるころ、いろいろな山菜がとれます。私は、山菜が大好きです。給食にもよく出てきます。お母さんも山菜料理をよく作ってくれます。特にぜんまいやわらびが好きです。この山菜料理も私にパワーをくれます。
 おばあちゃんが、茶つみをして、いった新茶も私にパワーをくれます。おばあちゃんのお茶は香りがよくて体中にお茶がしみわたります。朝そのお茶を飲んで、登校します。(元気に勉強してきいよ)とおばあちゃんの声が聞こえてくるようです。
 わたしは、秋から冬になると外が暗くなり気持ちが落ちこんできます。五年生の時もそうでした。
 でも来年新緑の季節には、中学生です。
 今年は、このパワーを持続させて、一年間元気に過ごし、卒業式を迎えたいと思います。